【体験】浜名湖のあさりを守る アマモ養殖ツアー
カワレルAction Collegeは、デンソー労働組合が「自ら考え生きる力」と「誰かのためを想像できる人間力」を養うことを目的に設立された企業内大学です。10月15日(金)、天候が心配されましたが、幸いにも雨に降られることなく、アマモ養殖イベントを無事に開催することができました。
今年で3年目となる当イベントはデンソー湖西製作所から車で約30分ほどの場所にある浜松市舞阪支所と弁天島海浜公園で開催しました。
平日の開催であるにも関わらず、定員に対して2倍のお申し込みがあり、抽選で選ばれた総勢34の組合員が有休やボランティア休暇を取得し、参加してくれました。
イベントは、杉浦副委員長と、来賓のくすのき浩幸湖西市議会議員(デンソー労働組合組織内議員)のご挨拶で幕を開けました。続いて、漁師の徳増様と静岡大学教授の笹浪様より、それぞれご講演を賜りました。徳増様は、アマモを取り巻く環境の変化と再生に向けた取り組みについて、笹浪様は、アマモの生態系や保護活動に関する取り組みについてお話を頂きました。浜名湖のアサリの水揚げ量が2014年の4,127トンから2024年にはわずか0.1トンにまで減少しているという現状は衝撃的な話でした。お二人の講演を通じてアマモをキーワードに、地球規模の環境問題について深く理解を深める機会となりました。
講義の後は徒歩で10分ほど離れた弁天島海浜公園に向かい種植えを実施しました。ブロック状の粘土を切って、餃子の皮を作るように広げ、ゴマに似た種子を埋め込んでいきました。こうすることで、種子が波に流されず、発芽しやすくなるそうです。
種植えが終わった後は、記念撮影を挟んで、いよいよ船に乗り込み、浜名湖内に種を撒きに行きました。計4艇の船にそれぞれ10名ほどが乗り込み、約1時間ほどかけて想いのつまった種を浜名湖内に撒いていきました。船の上ではブルーカーボンや地球温暖化のことなども話していて、参加した組合員の皆さまは講義で学んだことを思い出しながら種を投げ入れているようでした。
最後にちょっとした小話です。組合員の皆さんがアマモの種まき体験を終えた後、事務局メンバーも引き続き種まきを行いました。ところが、帰路で一艇が故障し、別の船に助けを求めるハプニングがありました。臨機応変に対応する漁師さんは非常にかっこよかったです。下は引っ張ってもらっている時の写真です。
カワレルAction Collegeは今後も組合員の皆様の自らの選んだよりよい人生を生きるために「自ら考え生きる力」「誰かのためを想像できる人間力」を養える体験型イベントの企画、講義・セミナーを企画していきます。次回以降もお楽しみに!